色とりどりの花が咲き誇り、エレガントなこちらの黒留袖。「鳳凰」が高く飛び上がる姿も非常に縁起が良く、気品を感じさせます。「鳳凰」とは古来中国より渡来した空想上の鳥。不老不死を意味し、人々に平和や幸せをもたらすとされており、気高さ、豪華さ、上品さを兼ね備えた美しい姿で描かれています。周りの文様も「鳳凰」に負けないほどおめでたいものばかり。葉や茎が蔓のように広がっているところが特徴的な「花唐草」の文様はその蔓が広がる姿から、繁栄や生命力を意味し、パステルカラーの花々がその力強さに優しさを添えています。花々の間に隠れるように置かれる「鈴」や「鏡裏紋」は昔の宝物のような存在。「鈴」はその美しい音色で邪気を払い、身を守ってくれると信じられてきました。古代の鏡の裏側を描いた「鏡裏紋」は鏡が神聖であったこと、またその裏側の文様は非常におしゃれであったことから、格の高いお着物の文様としても使われます。また文様だけでなく、夏に着物は暑いのでは？と思われる方にもオススメできるのがこちらのお着物。こちら暑い時期に着用が向いている「単衣」のつくりとなっています。裏地がなく、長襦袢も涼しいスタイルのものになっていますので、一見通常の着物と同じですが、快適に過ごせるようになっております。気品高い1着を涼しく快適に着てみませんか。