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大人っぽい厳かな雰囲気のあるこちらの産着は、古典文様を豪華に描いた1着。「鷹」は、男の子に力強く自分の力で生きて欲しいという思いが込められた文様です。その遠くまで見渡す目は物事の表面だけでなく真髄を理解する力、またその爪は手に入れたチャンスは絶対に離さない力を表し、それらの力で飛躍の人生を歩んで欲しいという願いが込められています。その周りの草花は「松竹梅」に加え「桐」が描かれています。どれも古くから幸せを意味するとされる吉祥文様です。「松」と「竹」は1年中緑を絶やさないことから繁栄を象徴し、「梅」はまだ春の訪れる前、冬の終わりに他の花に先駆けて美しい花を咲かせることから健康や忍耐を表しています。「桐」には瑞鳥の「鳳凰」が棲んでいるとされ、幸せをもたらす草花として尊ばれてきました。全体のシックな雰囲気とギャップがあり、それぞれ華やかに可愛らしく描かれているところが魅力的です。火消しを意味する「纏」は、火事が広がることを防ぐ火消しの役割のように、災いから身を守る意味があります。どれも古典的で美しい文様ばかりが描かれ、かっこよく仕上がっています。