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白と黒を基調に、古典らしさとユニークさを兼ね備えたデザインが魅力的な1着です。生地には正絹が使われており、絹ならではの柔らかい風合いと優しい光沢が品格を感じさせます。更に高級感をプラスするのは産着全体に施されてた「絞り染め」。日本の伝統技術である「絞り染め」は、まだ染色する前の白生地を糸で括ってから染色することで、括った部分を白抜きにし、模様を描き出します。高い技術と時間をかけて行う分、その独特のシボと自然な輪郭線には、他の技術では出すことができない優しさがあります。また刺繍で華やかに描かれる文様は生まれたばかりの男の子の幸せを思わせるモチーフばかりです。「兜」は戦国時代の武将をイメージさせる戦いの象徴です。当時の日本では、武家に生まれた男の子は将来勇ましい武将になることが求められました。「兜」には強く信頼される武将になって欲しいという願いが現れています。また天から降りかかる不幸や災いから身を守ってくれる魔除けの存在ともされています。「兜」の隣には「大袖」と呼ばれる甲冑の防具の一つで、腕を守るパーツも描かれており、立派な大人になって欲しいという願いが現れています。白黒の絞り染めに金糸も使った文様で豪華に描いたかっこいい仕上がりです。