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こちらの産着には男の子の成長を応援する文様がたくさん使われています。空に向かってまっすぐ伸びる「竹」は、一年中緑を絶やさない繁栄の象徴的な植物です。竹のように大きくそして実直に成長して欲しいというお子さんへの願いが表れています。円でかこまれた「宝尽くし」の文様は幸せな人生をもたらす7つの宝物で、それぞれに意味があります。一番大きく描かれるのは昔話にもよく登場する「打出の小槌」。小槌を振ると願いが叶うといわれています。「隠れ笠」は姿を隠して災から身を守り、現代では相撲で使われる「軍配」は勝利、細長いクローブの実を交差させた「丁子」は夫婦円満や長寿、円型の「七宝」は永遠を意味します。財産を入れる巾着の「金嚢」、金の重さを量る重りである「分銅」はどちらも富の象徴です。そんな幸せの人生を助けるアイテムを描いたこちらの産着は、何事にも困らず生きて欲しい、伸び伸びと大きくなって欲しいというご家族の思いがあらわれた古風でかっこいい仕上がりとなっています。