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背中に大きく描かれた「鷹」は、男の子の成長への願いがたくさん込められた文様です。「鷹」がその鋭い目で遠くまで見渡せるように、人生においても先を見通し、うわべだけでなく物事の本質を見極めるチャンスを掴む大人になって欲しい。その大きな「爪」で獲物をつかんで離さないように、幸運や良縁を逃さず、自分のものにする力をつけて欲しい。そんな願いが込められています。かつて武家では健康に成長することだけでなく、男の子は武士として立派に活躍することが求められていました。時代は変わりましたが、現代の社会においても本質は変わらず、親御さんにとっても変わらない願いではないでしょうか。左袖に描かれる「軍配」もまた武将が使っていた道具です。戦を指揮する際に使っていたうちわ型のもので、兵を配置し指示を出すなどのリーダーシップを象徴する文様とされます。幸せな人生を助けてくれる宝物として知られる「打出の小槌」は願いを叶え、「隠れ蓑」は災いから身を隠し守ってくれる文様。どちらも「宝尽くし」と呼ばれる吉祥文様のひとつです。男の子の社会での活躍と幸せな人生を願うご両親の気持ちはどの時代も変わらないものですね。そんな思いを表現してくれる産着をぜひお楽しみください。