油彩画のような大輪の薔薇がミントグリーン地に映える、あでやかな訪問着です。訪問着の柄付けは上前から下前まで模様が続き、左衿から左胸、左胸と左の内袖の柄がつながり、右袖の外側にも模様がほどこされ、すべての模様がひとつながりになる絵羽模様(えばもよう)になっています。この訪問着では上前中央の大輪の薔薇がメインの文様。ピンク色の花びらの中心部が金色でふちどられています。そのメインの文様を囲むように中輪の薔薇や小ぶりの薔薇が咲き誇り、まるで薔薇園のような趣。歩くたびに、華やいだ美しさが香り立つようです。薔薇は、西洋では美と愛の象徴。ギリシャ神話で愛をつかさどる女神アフロディーテにささげられた花としても有名です。地色は膝下のあたりからクリーム色に変わり、八掛の色がほんの少し透けて見える色合いが若々しい色香を醸します。華やかな印象の訪問着は、お子様の成長を悦ぶ日のママ着物として大活躍します。