白から紺へのグラデーションが古典的なぼかしを使って、とても幻想的でシックな地色ですが、大胆な松竹梅と雪輪の文様が全体をクールで可愛い仕上がりにしてくれています。おめでたい意味で知られる「松竹梅」は、それぞれ綺麗な淡い色を使って描かれていて、優しさを感じますね。なぜこれらがおめでたいと信じられているかご存知ですか？「松竹」は冬にも緑を絶やさず、「梅」は春がくる前に美しい花を咲かせます。極寒の冬を耐え忍び美しい姿を保つことから、健康長寿の意味の意味を重ね、強さと気品の象徴としておめでたいという意味を持ちました。正面と背面に一つづつ描かれた丸い文様は、雪が降る＝豊作と信じられ、牡丹雪を文様化した「雪輪」です。雪輪の中には魔除けの意味を持つ「菊」が描かれます。また、その他にも「宝尽くし」と呼ばれる幸福にしてくれるアイテム（打出の小槌、分銅、丁子、巻物、七宝など）も描かれています！クールさと可愛らしさの両方を表現しつつ、縁起の良い文様が勢ぞろいしているこちらのお着物はお祝いの席にぴったりの1着です。