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生地の地紋は、紗綾型に蘭や菊を配した“本紋”という合せ文です。紗綾型は『卍』の漢字を崩して連続模様にしたもの。絶えることなく長く続くという『不断長久』の意味から、繁栄や長寿を願う文様です。端正で気品ある印象の紗綾型に蘭や菊をあしらった本紋は、お着物をさらに格調高いものへと引き立ててくれます。可憐なピンク色のお着物は、雪と梅・桜・菊などの優しい美しさで散りばめられています。雪は、ふんわりした牡丹雪のような形の雪輪文様と、つららの形をした氷柱雪が見られます。それぞれ雪の結晶を文様化したもので、神秘的で美しい雪は古くは六花と呼ばれ、人々ははかない美しさに思いを寄せてきました。雪どけ水の恵みによって花が咲き誇り、実り豊かな季節になる。雪は豊年の兆しとされ、縁起の良い吉祥文様です。梅・桜・菊と日本を代表する花々は、お子様の美しい成長と幸せな未来を願う意味を込めて描かれており、麗しい四季の移ろいを雪の文様とともに表現しています。七五三の素敵なお姿は7歳の今しか見られません。そんな儚げな可愛らしさをいつまでも心に留めておきたくなるお着物です。