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ロマンチックで、ちょっぴり儚げ。『JILLSTUART』 （ジルスチュアート）の着物コレクションから、素敵なお着物が届きました。チャコールグレーの地色に桜がよく映えます。落ち着いた淡いトーンから滲み出る、切なくて儚げな雰囲気が、とても魅力的です。重ね衿、帯揚げ、帯締め、箱迫（はこせこ）、志古貴（しごき）も、淡いお色目で統一しました。優しい着姿が思い浮かびます。隙間なく配置された桜の花からは、人目を惹きつけて離さない桜の妖艶な魅力が伝わってきます。きっとこのお着物をお召しになったお姿だけで、そこに花が咲いたように見えることでしょう。少し、伝統的なお着物の話をしましょう。晴れ着に見られる特徴に、これでもかというくらい、豪華に柄を配置する、ということが挙げられます。その理由の一つが『バリアを張る』ということ。悪いことが入りきれないくらい、隙間なくおめでたいもので埋め尽くす、という親心の表れなんだそうです。遠い昔から、子の幸せを願う親の気持ちは変わらず、現代まで受け継がれていることに感動すら覚えます。可愛さと繊細さと強さと。これまでの衣装では満足できなかった女の子たちへ送る、上品なお着物です。ご家族の大切な晴れの日を彩ります。