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幾何学模様にも見える大胆な矢羽根柄の上に、梅の花が大きく描かれた、モダンで個性的な着物です。背景となる矢羽根柄は、ベージュ、黄色、赤とポップな色合い。このような配色と大柄にするとモダンな印象に映りますが、矢羽根柄は、昔から縁起が良いものとして、子どもの着物によく用いられた文様。矢の持つ魔除けの意味合いと、矢が真っ直ぐに飛んでいく様子が、子どもの成長を願う親心にぴったりだったのです。そんな矢羽根柄を背景に、黒で大胆に描かれた梅の花が目をひきます。一見北欧プリントを思い出させるようなデザインですが、昔から愛されてきた梅の花に懐かしさも感じる、レトロかつモダンな雰囲気です。帯は、梅の花と同じ黒地のものを合わせました。織り出された丸い手鞠柄が、黒地の帯に軽やかさを与えてくれます。帯揚げ、帯締めには女の子らしさを加える明るいピンク色。帯締めにもパールが通されたカラフルなものを合わせ、帯周りを一層可愛らしく仕上げました。少しお姉さんになったから、お洋服を選ぶ感覚で、はれの日の衣装もモダンで個性的なものを選びたい。そんなお嬢さんにぴったりの装いです。