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落ち着いた深緑色とえんじ色の背景に、丸く大きく鮮やかな橘の実が目を引く、大胆な構図の着物です。右近の橘で知られる橘は、不老不死の理想郷で育ち、不思議な力を持つ縁起の良い植物として古くから着物の柄に描かれてきました。また、橘をはじめとする植物の実の文様は、豊かな実りを願う吉祥文様でもあります。七五三としてはややシックな地色ですが、それに対して橘に遣われた色の綺麗さと構図の大胆さがよく映え、全体としては明るい印象に仕上がっています。お顔周りに肩の橘の明るい色が添えられること、帯周りの小物が華やかであることから、写真写りも明るくなるでしょう。帯は黒地に、手鞠が描かれたもの。手鞠は、物事が丸くいく、との願いを込めて贈り物にする風習も見られる、こちらも縁起の良い文様です。帯揚げ、帯締めはお嬢さんらしい真っ赤なものを合わせました。パールが使われたカラフルな帯締めも、若々しさを添えてくれます。7歳の七五三の衣装を少し落ち着いたものにすると、3歳の時との違いが際立ち、その成長ぶりも嬉しいもの。少しお姉さんらしい装いに身を包み、これからのご成長に思いを馳せて、晴れの日を過ごされてはいかがでしょうか。