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鮮やかな「赤色」が目を惹きつける一着。赤色は厄を払う意味があります。また太陽の色とされ、農耕民族であった日本人にとって「恵みの象徴」とされており、生命力や活力を表します。昔からおめでたい席には紅白が使われてきました。非常に縁起のいい色なので、女の子の晴れ着によく使用され、古くより親しまれています。正統派な印象を与え、凛とした装いが出来るので、正式な通過儀礼にはきちんとした正装がしたい、という方に是非選んでいただきたいです。被布には縁起のいい吉祥文様の植物が豪華に描かれます。「松竹梅」は慶事のシンボルとされる3点セット。「松」は冬の間も美しい緑を保ち、「竹」は雪に負けずに真っすぐと高く育ち、「梅」は厳しい冬のあといち早く美しく香り高い花を咲かせます。これらは逆境にも負けない力強さを表しており、人生の中で辛く厳しいことがあっても乗り越えてほしいという願いが込められます。「桜」は咲き誇る姿から豊かさや繁栄を、「菊」は放射線状を描く姿から太陽を連想させ、最も位の高い花とされ高貴さを表現します。そして細かく描かれる「鹿の子絞り」で奥行きが出て更に豪華な印象を与え、躍動感のある美しさと上品さを醸し出します。これぞ晴れ着と呼ぶに相応しい色彩と吉祥文様。普段とは違う格式のある着物にお祝いの想いを込めて、大切な一日にしてください。