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光沢のある白地のお着物には、右肩から流れる川のような模様がほどこされています。これは“流水”と言われ、水はすべての生命にとってかけがえのない大切なもの、「苦難や災厄をさらりと流す」「流れる水は常に清らか」「お浄めや火難除け」としての願いがこもっています。 裾もとには、ひときわ華やかな牡丹（ぼたん）の花があしらわれています。牡丹（ぼたん）は古来より百花の王と言われており、「幸福」「富貴（ふき）」「高貴」を意味しており、小さな丸いつぼみから大輪の美しい花を咲かせるため、女の子の成長を願う気持ちが込められています。 共に描かれている、“菊文様”は、長寿の象徴であるほか無病息災、邪気払い、心身を安定するなど様々な意味を持っています。丸い形が太陽を思わせることから、花柄の中でも最も位の高い花として用いられています。 着物に羽織る被布（ひふ）には、 “市松模様”（いちまつもよう）が大胆に描かれており、その柄が途切れることなく続いていることから、「繁栄」の意味が込められています。また子孫繁栄や事業拡大など縁起の良い模様として長く人々の間で愛されています。 胸元には、日本の伝統工芸である「つまみ細工」の“梅と下り藤”が飾られており、お子様の可愛らしさをさらに引き立たせています。歩くたびに揺れ動くお飾りは子供心をつかんで離さないでしょう。