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3歳だからこその可愛らしさを華やかに彩る、大きな花柄が目を引く着物です。大らかに描かれた桜と菊。桜の花びらの中には、さらに小さな桜と菊や、宝尽くし、亀甲文様、七宝文様といった吉祥文様が描かれるという、手の込んだデザインです。宝尽くしは言わずと知れた縁起の良い文様。亀甲と七宝も、いずれも平安時代から公家の装束等に用いられた有職文様であり、おめでたい席に用いられる吉祥文様です。被布は、着物がこれだけ華やかなこととのバランスから少し控えめに。女の子が大好きな淡いピンク色の地に、正面には長寿を象徴する菊の花を刺繍でほどこしました。桜の花や被布に用いられた疋田絞り（鹿の子絞り）の柄も、お嬢さんらしさを添えています。七五三から十三参りそして成人式へと、お着物をお召しになる機会は何度かあれど、少しずつ色遣いや柄の大きさ等控えめになっていくものです。3歳の七五三らしいこちらの着物は、心に残る1日を豊かに彩り、そしてアルバムの1ページにも華やぎをもたらしてくれることでしょう。