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白と黒の大きな鱗模様が全面にあしらわれたデザインは、大胆ながらもどことなく古典的な懐かしさを感じさせます。この三角形を規則的に並べた鱗模様は、昔から日本で愛されている伝統模様のひとつであり、その由来は蛇の鱗と言われております。蛇と聞くと少しゾッとする方もいらっしゃるかもしれませんが、古い皮を脱ぎ捨て脱皮するその姿から、厄を脱ぎ捨てて払い落とすという厄除けの意味が込められています。モノトーンで統一された鱗模様は、モダンな雰囲気を感じさせつつ、その由来からも健やかな成長を願うご家族の気持ちがしっかりと反映されている由緒正しい柄行と言えるでしょう。そんなモノトーンで統一されたお着物に色味を添えるように、被布には深みのある赤色を使用。被布の生地には、よく見ると大小ドット柄の地模様が入っております。被布のフロントに描かれた大きな花は、きちんとお着物との色合いを統一して白黒で描かれており、インパクトがありながらもどこか気品のある印象が魅力的です。