注文

黒色は大人の男性の第一礼装である黒紋付の色です。やはり黒はフォーマルで正統派な印象を与え、格調の高さを感じます。また男の子らしい威厳があるので、正式なお祝い事には王道のコーディネートを好まれる方におすすめです。一見真っ黒でシンプルに見えますが、羽織の袖や背中には、豪華な文様が描かれます。力強く羽ばたく「鷹」は、男の子の晴れ着で古くより親しまれてきました。遠くまで見渡すことが出来る鷹の目には、本質を見抜く、先を見通すという意味があり、また鋭い爪は獲物を掴み離さないということから、掴んだ幸運を離さないという意味が込められます。大きい船は「南蛮船」と呼ばれ、貿易で日本にきた外国船です。当時の日本の和船とは全く違った大きく豪華な構造が物珍しく、着物や屏風などに描かれるようになりました。旗がたなびく姿が華やかなので晴れ着によく使用されます。また一緒に描かれる海の「波」は、寄せては返す果てしない波の動きから、永遠、長寿の意味が込められます。重厚感のある着物は、いつものあどけない姿とは違ったしっかりとした男の子らしさを感じさせ、大きな成長を実感できるでしょう。