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紺と水色の片身替わり（かたみがわり）で仕立てられた、大胆ながらとても爽やかな印象の羽織です。このように、右と左で違った裂（きれ）を使った着物類のことを片身替わりといいます。桃山時代に戦国武将に流行した仕立てであり、当時の武将達も、この大胆な仕立てが威厳や華やかさを演出できることを分かっていたのでしょう。そんな片身替わりですが、こちらの羽織は紺と水色という同系色のため、とてもすっきりした印象に仕上がっています。描かれた文様は、松、鷹、花菱といった伝統的で縁起の良い文様。大きく描かれていることもあり、装い全体の格調高さに繋がっています。片身替わりの面白さは左右どちらから見るかで雰囲気が大きく変わることにあります。左側の紺は凜々しく、右側の水色は爽やかに。男の子が演出したい2つの雰囲気を両方楽しむことができます。写真撮影も楽しみになりますね。爽やかさのある青色系の羽織との相性を考え、袴はすっきりしつつも格調高さも感じさせる、白と銀の2色遣いのものを選びました。5歳の七五三らしい強さを感じさせつつ、思いの外着こなしやすい青色系の片身替わり。目に留められた親御様に自信を持ってお薦めできる装いです。