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羽織全体が海原のように色付けられ、迫力ある荒波が押し寄せます。そこにたたずむのは“兜”と“龍”。ダイナミックに描かれたその様が、とてもクールな一着です。兜は男の子の節句に飾られることで有名ですが、やはり着物にもよく描かれる人気の絵柄です。兜は本来、頭を守る道具として武士が使用していたものですが、そこから派生し「邪気払い」や「災厄」の意味があります。男の子を守り、強く逞しく成長することを願って描かれています。龍は架空の生き物ではありますが、古くから龍にまつわる伝説や神話は多いですよね。神に仕える生き物でありながら、強くいさましいその姿から人気のあるモチーフとして扱われています。天に昇っていく姿が「飛躍」や「出世」を連想させ、いさましくも可憐な姿が男の子のお着物にはふさわしいと言えます。「将来強く、大きく成長してくれますように。」力強く描かれた龍の姿に男の子の将来の姿を重ね合わせるように、ご家族の晴れの日を彩ってくれる一着になることでしょう。