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深緑、紺、黄土色、海老茶色と多色遣いで大胆に構成された地の上に、白い鷹が描かれた、大胆さとシックさが同居する羽織です。地色の数がこんなに多いのに落ち着いた印象なのは、それぞれの色に深みがあるからでしょう。絵柄の鷹は、昔から武士に愛され、現代でも男の子の着物に人気の絵柄。それは、単にその雄々しい姿が好まれているというだけではなく、先を見通す眼力や、運を掴んで離さない鋭い爪が、縁起が良いとされているためです。また、初夢が鷹の夢だと良い年になるともいわれているように、吉兆とされる動物でもあります。そんな鷹の中でも白い鷹は特に気高さを感じさせますね。白馬や白蛇など、白い動物は神様のお使いとされることが多いこともあり、神社へお参りする七五三には相応しい絵柄といえるでしょう。着物は落ち着いた抹茶色を合わせました。羽織の地色と色のトーンが合っているうえ、絵柄の丸紋に使われている色でもあり、とても落ち着きの良いコーディネートです。襟元の矢羽根文様がアクセントになっています。袴は白地に薄いベージュの地模様のもので、羽織と着物の茶色～緑のトーンと調和させました。鷹の雄姿にお坊ちゃんの力強い将来を重ねて、はれの日をお迎えください。