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空色の羽織が爽快さを感じさせる3歳男児アンサンブル。ダイナミックな絵柄が目を引き付けます。羽織の胸元には丸に七宝花菱（しっぽうはなびし）の紋が堂々と描かれています。七宝は円形を四つ繋いで重ねた連続文様です。七宝とは金・銀・瑠璃・波瑠・珊瑚・真珠・瑪瑙（めのう）を意味しています。七宝の中に花菱を描くことで、「生涯宝に恵まれ豊かな生活を送って欲しい」との願いが込められています。丸に三つ矢は、武器であると共に、儀礼や呪具でもあります。また幸せを射止めるとして男の子のお祝い着に良く用いられます。5つ瓜に唐花は、日本5大家紋「木瓜紋」の一つで、神紋として京都八坂神社をはじめとする祇園社が使用しています。見た目から胡瓜（きゅうり）の切り口を思いますが、鳥の巣をデザインされたもので、「鳥の巣＝子孫繁栄」の願いが込められたとされています。羽織の絵柄でさらに目を引く波模様は、堅い岩や地形を変える力があるため「力強く育って欲しい」との願いが込められています。お背中に描かれている“鷹（たか）”は、眼光鋭く小さな獲物を見逃さず、鋭い爪でつかんで離さないことから「先の世を見据え、幸運や幸せをつかんで欲しい」との思いが込められています。