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錫色（すずいろ）から黒檀色（こくたんいろ）のグラデーションが落ち着いた雰囲気の3歳男児アンサンブル。伝統あるおめでたい柄が沢山描かれています。鼓（つづみ）柄や太鼓柄のような打楽器は、音色が美しく神に伝えるための方法だったと言われています。「生涯子供の物事が良く成りますように」と鳴る＝成るとかけて、親の願いを込めたのでしょうね。優雅な形に品格があり晴れ着に向く文様として好まれています。神通力のなる仙人がその木を住みかとしその実を食すると言われている“松文様”。雪風に耐え厳寒や酷暑にも常緑を保つため長寿の印としてお着物に描かれることが多いです。お背中に堂々と描かれている“兜（かぶと）”は、身を守ることはもちろんの事、兜を豪華に装飾することで「豊かさ」や「強さ」を表しています。「強く豊かにそして、子供の身を守って欲しい」と願いが込められています。お守りの役目も果たしています。袴に描かれている“菊花菱（きくはなびし）”は、日本を象徴とする菊文様を菱形にデフォルメした文様です。菊本来の「長寿」「繁栄」などの意味に加え「豊かさ」の意味が込められています。愛する子供に「長生きして豊かに過ごして欲しい」親心を込めたのでしょう。