注文

目にも鮮やかなピンクと、赤と黒の色彩がガツンとパワフルな印象のこちら。羽織が派手めな分、袴は控えめに。左裾の方に、ワンポイント刺繍を入れました。お着物の世界では、「引き算」がコーディネートの肝です。このデザインは、「格子柄（こうしがら）の中に、いくつもの丸い文様がはめ込まれています。洋の世界では「チェック」と言いますが、和の世界では「格子」と表現します。線の交わり方によって、様々な呼び名があり、この格子のことを「二筋格子（ふたすじごうし）」と呼びます。文字通り、二本の線で格子を表現したものです。その中に丸を基調とした文様などがピッタリと収まっています。丸は、可愛らしい印象があるため、お子様のお着物によく用いられます。今回の文様たちは、お色目の手伝いもあってかどこかキャラクターのように見え、特にアニメに詳しい男の子たちには好まれるのではないかな、とも思います。お着物とは、極めて伝統的な衣装です。それを、少し現代風にアレンジすることで、楽しさを感じていただけるのではないでしょうか。お坊ちゃんの長い人生はまだ始まったばかり。今後の人生の中で和装をする、良いきっかけとなれば嬉しく思います。