注文

黒地のお着物と羽織に、金色の袴・・・。時代劇に登場する”王子様”のような雰囲気に、一瞬ドキッとします。まるで大人のお衣装かと思うほど、威厳と重みを感じるコーディネートです。表には、遠山（とおやま）と立派な天守閣。「一国一城の主になる」ことが男性の夢だとは、よく耳にしますが、お城はその象徴といってもいいかもしれません。背中には、白馬にまたがり果敢に戦いに挑む武将の姿が描かれています。乗っている白馬にも注目です！筋肉がついて、目も力強く、野性味溢れています。武将を勝利へと導く、良きパートナーです。金色の袴は、何と言っても見た目が豪華。人目をひくことは間違いありません。文様は、「七宝（しっぽう）つなぎ」と言います。丸をいくつもいくつも繋げたような形で、このようなタイプの文様を「繰り返し文様」と言います。どこまで、という限りがなく、永遠に続いている様子が、とても縁起がいいとして、お着物の世界では大切に受け継がれてきた文様です。「金色」といえば、一位とか合格とか、そのようなイメージも持たれることがあります。願い事が成就する、目標に到達する、勝利を勝ち取る。「勝つ」ということに対するパワーがみなぎる、力強い晴れ着です。