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グレー地の羽織が、なんとも「渋カッコいい！」晴れ着です。伝統的なスタイルがお好みのおじいちゃまおばあちゃまから、特に人気の高いデザインです。荒波を物ともせず勇猛果敢に突き進む「宝船」は、縁起の良い宝物をいっぱい積んでいます。打ち出の小槌、巻物、分銅、隠れ蓑など・・・昔の人たちが、大切に思ってきたもの、様々な願いが込められたものばかりです。船の上には、大きく羽を広げた「鷹」が、目を光らせています。その目線は遠くを見据え、まるで命をかけて宝船を守っているようです。荒波も、鷹も、力強さを象徴する文様の一つとして、男の子とのお祝い着には、好んで用いられてきたもの。もしかしたら、お父様の七五三のお衣装にも、描かれていたかもしれませんね。そう考えると、お着物の文様がとってもロマン溢れるものに見えてきませんか？また、「五つ紋」といって、両肩と背中に合計五つの御紋が入っています。とても格式の高いお衣装ですので、ご存知の方からは一目置かれるところかと思います。日常に和装をすることはほぼなくなった今だからこそ、一回一回の機会がより貴重なものとなります。七五三などの特別な日には、ぜひクラシックスタイルでお祝いを。