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青々とした快晴の青空を思わせる3歳男児のアンサンブル。すっきりとしたお着物と袴でさわやかさをさらに引き立たたせています。羽織に描かれた松の絵柄は、風雪に耐え、厳寒や酷暑にも常緑を保つことから、節操が高く、神通力のある仙人は松の木を住みかとして、松の実を食すという“仙人思想”と結びつき、松は“長寿延命の印”とされています。笹のなる竹は天に向かってすっきりと伸び、中国の故事で鳳凰がその実を食べることから古来より吉祥の象徴とされていました。勢い良く伸びる姿に威勢の良さを、真っすぐに割れる性質からさっぱりとした潔さを、冬にも瑞々しい緑の色を変えないことから不変、長寿の意を表す縁起の良い文様として親しまれてきました。背中に描かれた兜は、「子供を病気や事故から守って欲しい」との親の願いが込められています。また平安時代に貴族が乗っていた御所車は、「豊かさや高貴」の意味をなしています。袴に描かれている亀甲（きっこう）はその名の通り、正六角形を上下に繋いだ幾何学模様が全体に描かれており、亀の甲羅に似ていることから、「亀甲（きっこう）」と言われています。鶴と同様に「長寿」の象徴で非常に縁起の良い柄として長年愛されています。