まるで、絵巻物の中に飛び込んだかのよう。とても豪華絢爛な世界が、そこには広がっています。色遣いが明るく華やか。パッと印象も上向きになります。余りシックになりすぎないので、お若い方にも気負うことなくお召しいただけると思います。たくさんの文様が描かれているので、どこからご紹介しようかと迷うくらい。植物文様では、おめでたいものの象徴「松竹梅」や、百花の王と呼ばれる「牡丹」、大小の「菊」に、日本を代表する花「桜」、「藤」「葡萄」「杜若（かきつばた）」等々・・・本当に様々。四季を通した花々を描くことで、お祝いのムードを高めてくれ豪華さを演出できるとともに、どの時期でも関係なく着られる安心感もあります。背景には波や水の流れ・流水文様が見えます。ブルーの美しいぼかしがとても幻想的ですね。水は生命の源であり、様々なできごとを洗い流してくれる浄化の力を持ちます。間を飛び交う鶴は、生涯同じつがいで添い遂げることから、夫婦和合の象徴ともされています。ブライダルシーンに、相応しいモチーフです。規則正しく描かれた背景の中に、吉祥（きっしょう）文様をふんだんに取り入れて、祝意を存分に表現しました。古典文様を取り入れた、伝統的な装いです。