ファッション界で時代を先取りしつつ、日本古来の伝統“金彩技法”を取り入れ世界に発信し続けている“桂由美ブランド”。大胆で自由奔放な印象ながら、ロマンティックな絵柄を使用し女性たちのあこがれのブランドですね。立ち振る舞いが優雅ににじみ出る“バラの花”をモチーフにした留袖は、「愛と美」の象徴でもあります。精巧なまでに刺繍され描かれている「赤いバラ」は「愛情」「情熱」を意味しています。実はバラの葉っぱにも意味があります。「無垢の美しさ」や「あなたの幸運を祈ります」との意味があるようです。まさにお祝いの場にふさわしい絵柄ですね。また「満開のバラ」には「私は人妻」との意味もあるそうですよ。共に大きく描かれている「カサブランカ」は、スペイン語でLilium（ゆり） Cass（家）Blanca（白い）から由来していると言われています。凛とした花の姿から堂々とした威厳を感じられたのでしょう。ユリの女王と名高い「カサブランカ」は大きく美しい曲線を描く花びらから神様からの祝福をイメージし、優雅で特別な印象がありますね。花々の後方にひそかに描かれている「扇子」はレース地に素敵な花模様が描かれ儀礼事には欠かせない持ち物の象徴となっています。扇子は末広がりに広がることから「家の発展」や「繁栄」を願った文様でもあります。