ピンクを基調とした可愛らしい花々が全体に咲き誇る中、「古鏡」と飛び立とうとする「鶴」が眩しいデザインとなっています。「古鏡」とは、裏鏡とも呼ばれ、古い鏡の裏面の模様を文様化したものです。昔の鏡はおしゃれなデザインだったんですね！近世の日本では、人を守ってくれる力があるとされる鏡を婚礼道具に持たせていたそうで、高貴なアイテムとして着物の柄にも使われるようになりました。羽を広げた鶴には金糸で豪華な刺繍があしらわれています。「鶴」はおめでたいことが起きる前兆を表す瑞鳥として日本では昔から大切にされてきました。「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、長寿を表します。着物全体に描かれている花々は、様々な時期に咲く花の集合体で、全体で四季を表す通年着用ができる万能な柄です。鏡と鶴という古典的な文様を可愛らしい花々が抱きしめるようなお祝いにぴったりの明るいデザインとなっています。