お着物全体には「松竹梅」が描かれ、美しく上品な花々が美しく咲き誇ります。「松竹梅」は、縁起の良い意味を持つ松、竹、梅それぞれを組み合わせた格式高い吉祥文様です。松は常緑であり、樹齢も長いことから「長寿」を意味します。竹はしなやかで成長が早く、寒さにも強くまっすぐに伸びることから「節操高く、廉潔(心が清いこと)」の意味を持ちます。そして梅は、厳しい冬を越えまだ肌寒い初春から美しい花を咲かせるため、「忍耐強さ」「美」のシンボルとされてきました。このような縁起の良い意味を持つ松竹梅はおめでたい場にはかかせない組み合わせです。丸の形の中に描かれているのは“牡丹”や“水仙”。落ち着いた色合いとしっとりした雰囲気でお着物に華やかさと上品さをプラスしてくれます。松竹梅と美しい花々で彩られた一着は、大人の女性にふさわしいと言えるでしょう。