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真紅から黒へのグラデーションが色鮮やかな文様で彩られるこちらの色打掛は、古典文様の美しさをモダンな素材を取り入れながら表現しています。キラキラとしたラメ箔で彩色された「鶴」はおめでたい文様の代表です。その美しい立ち姿・飛び姿は優雅で気品が感じられるほど。そんな「鶴」は良いことが起きる前兆として現れると言われており、延命長寿を意味する瑞鳥として愛されてきました。また一度夫婦になった相手と一生を過ごす習性があることから、夫婦円満に仲良くらせますようにという願いが込められています。着物全体に描かれる四季の花々には、それぞれ意味や象徴する季節があります。大きな花びらが特徴的な「牡丹」はその大輪でポテッとした可愛い姿から、女性の気品を象徴する文様です。寒い冬に花を咲かせる「梅」は忍耐と繁栄を意味し、「桜」は新たなスタート、「菊」は厄除けを意味します。また「カキツバタ」春?夏は、「桔梗」「紅葉」は秋を思わせる文様です。巡る季節を思わせるように、四季を限定しない文様使いとなっています。緑とゴールドが印象強い小川には、「観世水」と呼ばれる左右上下の渦が繋がっている文様が描かれ、永遠を意味しています。古典的な文様や意味をしっかり持ちつつ、色打掛全体がとにかく華やかで、婚礼の主役である花嫁さんを更に輝かせる1着です。