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赤の色打掛は、憧れを抱く女性も多い華やかな婚礼衣装です。血の色でもある赤は、生命力の象徴で、魔除けの意味があります。また嫁ぎ先の色に染まるという意味があるとも言われ、新たな生活のスタートとなる婚礼の席にはぴったりのカラーです。おめでたい文様の代表格でもある「鶴」は、美しい羽を広げた姿が美しく、おめでたいことが起きる前兆を意味しています。延命長寿として知られ、お祝いの席に使われることが多い文様です。また一度夫婦になった相手と生涯を過ごすと言われており、夫婦の幸せな人生を願う気持ちが込められています。帯状の「熨斗」が束ねられたデザインの「束ね熨斗」は、風に吹かれてなびいている様子が優雅です。「熨斗」は古くは神事のお供えとして使われていました。時とともに進物や婚礼の引き出物に添えられるようになり、現代でも欠かせないアイテムです。おめでたいシーンに使われることが多いため、吉祥文様とされています。ひとつひとつの「熨斗」にはそれぞれ季節の花々が描かれています。どれも四季を象徴すると同時におめでたい意味があるものばかりです。どれだけ季節が巡っても幸せであるようにという願いがこもったあたたかい色打掛です。