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一見、古典的なデザインに見えますが、よくみると伝統的な色打掛にはあまり使われるないビビッドなレインボーを思わせる色味が使われています。描かれる古典文様はゴールドを基調とした「孔雀」「牡丹」、そしてレインボーカラーで表現される「観世水」。奈良時代より伝来した「孔雀」は、その目玉模様の大きな尾羽が優雅なことから、品のある文様としておめでたい席に着用されるお着物や帯に使われています。また古来中国では、人望ある者が持つ9つの徳を持つ鳥であると言われ、瑞鳥として尊ばれてきました。それだけ人々がその美しさに品格を感じていたということがわかります。「孔雀」の近くに描かれる大輪の花を咲かせた「牡丹」は女性の美しさを象徴する文様です。その美しい咲き姿から富貴の意味を持ち、幸せで豊かな結婚を願う気持ちが込められています。左右上下の渦と繋がりながら、ぐるぐると波が渦巻く表現をしている「観世水」。途切れることがないことから、永遠を意味しています。金色で描かれる「観世水」とレインボーカラーで表現される川は、虹のように明るく、穏やかな人生が永遠に続きますうようにという願いが込められているような優しい仕上がりです。古典美を表現しながらも、モダンなカラーを使うことでさらに華やかに描かれた文様の美しさをお楽しみください。