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鮮やかな色使いと光沢が輝いて見えるこちらの色打掛は、全体に古典的な文様を使った華やかな仕上がりとなっています。空を優雅に飛ぶ「鶴」は、縁起が良いとして古くから愛されている文様です。その美しい羽を広げた姿は気品に溢れ、おめでたいことが起きる前兆である瑞鳥と呼ばれてきました。「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるとおり、延命長寿を意味しています。また婚礼の席にぴったりの夫婦円満という意味も持っている文様でもあります。「鶴」は夫婦になった相手と一生をともにすると言われ、そんな夫婦になれますようにという願いが込められた文様です。牛車にあふれんばかりの草花を積んだ「花車」の文様は、四季の草花が咲き誇る様子が描かれたもの。一番大きく描かれている「牡丹」には富貴という意味があります。その華やかな咲き姿は気品ある女性を思わせるとして、花嫁衣装の文様として使われてきました。そのほかには忍耐と繁栄を表す「梅」、一年中緑を絶やさないことから健康長寿を意味する「松」、そして秋の花である「桔梗」が描かれています。どれも明るい色味を使って可愛らしく仕上げた伝統文様です。そして「鶴」と「花車」に施された刺繍は繊細は豪華そのもの。花びらの立体感や羽の質感など見事に表現しています。華やかで古風な色打掛をお楽しみください。