四季折々の花々が美しく咲き誇る色留袖。華やかな中にも優雅でいて清楚な雰囲気を感じられます。中央に咲き誇る「菊の花」は、丸く太陽を思わせる花びらを咲かせることから花柄の中でも最も位の高い花とされています。「長寿」や「無病息災」、「邪気払い」など心身を安定すると様々な意味を持つため、皇家の文様としても使用されているのは有名ですね。樹齢が長く聖なる木や霊木と言われる「椿」は、その葉が年間を通して常緑を保つことから常盤木（ときわぎ）と言われています。そのため「不老長寿」の意味合いを持ち古来より縁起の良いものとされてきました。桔梗はその昔の言い伝えで、戦争に行った夫や恋人が無事に帰ってくるよう桔梗に願掛けをして願っていたそうです。その意味を込めて一人の男性への愛を貫き生涯待ち続けている女性に例えられ「永遠の愛」や「誠実」「従順」の意味があります。青紫の桔梗は「気品」の花言葉があり、白桔梗は「清楚」の花言葉があります。ひかえめな中にも凛とした表所を見せる桔梗はとても美しいです。スッとした茎先に咲く花が美しい「菖蒲」の葉は剣状で香気が強いことから邪気を払う薬草として古来より珍重されてきました。