白地に黒の模様がとてもアーティスティックで印象的な振袖です。黒の模様は六角形をしています。モダンな幾何学模様にも見えますが、この六角形は亀甲模様でもあるのです。亀甲模様というのは、伝統的な古典柄のひとつでもあります。亀甲という名前があらわすように、亀の甲羅をもとにしているデザインです。「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、亀甲模様には長寿などの意味が込められているおめでたい柄です。こちらのお振袖では、亀甲模様の角と角が上下になるように並んでいます。よく見ると、角と角がぴったりくっついているところもあれば、角と角が離れているところもありますね。ほんの少し離れているところや、たくさん離れているところ、亀甲模様がないところなど、場所によってちょっとずつ柄がちがうのが特徴です。亀甲模様がぴったりくっついているところは白い三角のところが花びらのようにも見えます。亀甲模様のない白いところに目をやると、先端が６つの星の形が隠れているようにも見えますね。ところどころにある赤い三角もポイント。リボンのようにもちょうちょのようにも見えて、かわいらしい印象を与えます。色も模様もシンプルですが、いろいろな見え方があるのが魅力です。お振袖の柄に合わせた帯もモダンですてきですね。