花嫁衣装に描かれる文様(もんよう)は、単なる装飾ではなく、ひとつひとつに深い意味が込められています。
それは、家族の幸せ、夫婦円満、子孫繁栄、長寿、成功など。
人生の節目に願いを託す、日本ならではの美しき伝統。
このページでは、白無垢・色打掛・引き振袖に多く描かれる吉祥文様を中心に、それぞれのモチーフの意味を一覧形式でご紹介いたします。
目次
主な吉祥文様と意味一覧
文様名 | 読み方 | 意味・込められた願い |
---|---|---|
鶴 | つる | 長寿・夫婦円満の象徴。 鶴は千年生きるとされ、夫婦で一生を添い遂げる姿になぞらえられます。 |
亀 | かめ | 長寿・繁栄の象徴。「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、めでたい存在です。 |
松竹梅 | しょうちくばい | 冬でも緑を保つ松・真っ直ぐ育つ竹・寒さに咲く梅。逆境に負けない強さと高潔さの象徴。 |
桜 | さくら | 春の象徴。 はかなくも美しい人生の始まりや、豊かさ、家族の繁栄への願いが込められます。 |
蝶 | ちょう | 美しさと変化の象徴。 さなぎから蝶へと羽ばたく姿が、人生の門出にぴったり。 |
扇 | おうぎ | 末広がりの形から「未来が広がる」ことを意味し、縁起の良い吉祥文様とされています。 |
宝尽くし | たからづくし | 宝珠・打ち出の小槌・隠れ蓑などが描かれた文様。 富や幸せが末永く続くよう願いが込められています。 |
波 | なみ | 「永遠」や「穏やかな日々」が続くことを意味します。 水は浄化の象徴でもあり、清らかさの願いも。 |
雲 | くも | 天上の世界の象徴。 上昇気流に乗るような、飛躍や希望の意味があります。 |
鳳凰 | ほうおう | 平和と繁栄の象徴。 聖なる存在とされ、特に格調高い花嫁衣装に選ばれることが多い文様です。 |
御所車 | ごしょぐるま | 平安貴族の乗り物。 高貴さ、格式、優雅さを表現する文様です。 |
桐 | きり | 高貴な家柄を象徴する植物。 子孫繁栄や国家の繁栄への願いが込められています。 |
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文様の組み合わせに込められた物語
花嫁和装には、複数の文様が組み合わさって描かれることも多くあります。
たとえば「鶴と松」「波に千鳥」「宝尽くしに牡丹」など。
それぞれの意味が重なり合い、一着の着物がまるで物語を語る絵巻物のように仕上がります。
衣装選びの際は、デザインや色合いだけでなく、そこに込められた文様の意味にもぜひ注目してみてください。
自分の想いと重なる文様に出会えたとき、きっと一層特別な一着に感じられるはずです。
言葉にできない「願い」を、文様に託して
ご家族やパートナーとの新しい日々の始まりに纏う、特別な和装。
その一枚に描かれた文様には、言葉にはしづらいけれど、確かに心にある「願い」が静かに息づいています。
文様の意味を知ることは、自分らしい一着を選ぶ手がかりになるだけでなく、その日をより深く、より心豊かに迎えるための準備でもあります。
どうぞあなたの大切な一日に、「想い」を重ねて選んでみてください。
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