お子様の成長を祝う七五三は、ご両親にとっても大切なイベントです。
お子様の成長と着物の美しさを、自分で撮影して残したいと考える方も多いのではないでしょうか。
記念写真といえば、写真スタジオや出張撮影などプロに依頼するのが一般的ですが、実は自分で撮影する場合のメリットもたくさんあります。
今回は、お子様の七五三の写真を自分で撮ってみようとお考えのお父様、お母様に向けて、メリット・デメリットに加え、事前に確認すべき点や考慮すべきことをご紹介します。
自分で七五三の記念撮影をするメリットとデメリット
カメラに詳しくない方にとっては、「自分で写真を撮るって、本当にできるのかな?」と不安に感じることもあるでしょう。
まずは、自分で撮影する場合とプロに依頼する場合、それぞれのメリット・デメリットを比較して、準備と計画をしっかり立てることが大切です。
コスト削減
カメラマンを雇わずに自分で写真を撮ることで、撮影費用を大幅に削減できるのが最大のメリットです。
プロに依頼すると撮影料がかかりますが、自分で撮影する場合はカメラさえあれば費用がかかりませんので、その分予算の節約に繋がります。
時間の柔軟性
撮影スタジオやカメラマンに依頼する場合、日程を決めて事前予約が必要だったり、時間に制限があったりします。
その点、自分で撮影する場合は、家族のスケジュールや天候など、条件の良い日を自分の都合で選ぶことができるため、日程調整もしやすくなります。
家族にしか見せない自然な表情が撮れる
スタジオでの撮影では、見慣れない場所や普段とは異なる衣装、大きなカメラ機材といった新しい環境に、子どもたちは緊張してしまうことがよくあります。
一方、家族で撮影すると、リラックスした自然な笑顔が引き出されやすく、素敵な表情を写真に残すことができます。
また、支度中や移動中、休憩時間などのオフショットも撮影しておくと、家族しか撮ることができない写真でより思い出深いアルバムに仕上げることができるでしょう。
技術的な制約
カメラ撮影が未経験の方にとって、プロのカメラマンのような写真が自分に撮れるのか?というのが一番の心配な点だと思います。
適切な露出やピント合わせ、ライティングなどの知識や技術がないと、納得のいく写真が撮れないという状況になってしまうかもしれません。
撮影に自信がない方や、クオリティの高い写真を残したい方は、プロに頼むことで安心感が得られ、心配も減るのではないでしょうか。
操作の難しさ
カメラやスマートフォンの操作に慣れていないと、撮影は難しいかもしれません。
ただ最近は初心者の方でも使いやすい機能やアプリがたくさんありますので、事前に練習しておくといいでしょう。
また、アングルやポーズの取り方など、当日の撮影方法をシミュレーションしたり、お手本となる写真を探したりするのもおすすめです。
全員が写り切らない
撮影場所や使用する機材によっては、家族写真を撮るときに全員が写真に収まらない可能性があります。
例えば、撮影場所が混雑している場合、家族全員が写るようにカメラと立ち位置の距離を調整しようとしても、十分なスペースが確保できないことがあります。
また、なかには三脚などの機材が使用できない神社もありますので、誰かひとりが撮影を担当する必要があるかもしれません。
すべての段取りは自分
写真スタジオでは、通常、着付けから撮影、そしてアルバム制作までがひとつのパッケージに含まれており、大抵はスタジオ側で手配されます。
しかし、こうしたパッケージを利用しない場合は、そのすべての段取りを自分たちで考えなければなりません。
衣装はどこで借りるか、着付けは自分たちでするのか、美容室を予約するか、そしてアルバムはどのように作るかなど、ひとつひとつを検討する必要があります。
一方で、このようなカスタマイズによって、自分たちらしい演出ができるというメリットもありますね。
七五三の記念撮影における神社やお寺での撮影マナー
七五三は、日本の伝統行事のひとつであり、子供たちの健やかな成長を祝う特別な日です。
親として、この大切なイベントの思い出を写真に収めたいと願うのは当然のことです。
ただし、神社によって写真撮影のルールは異なります。
神様や仏様に対する敬意を忘れずに、神社やお寺での撮影マナーを守ることが重要です。
神職やスタッフの指示に従いながら、周囲の人々に配慮して、楽しい撮影を行いましょう。
事前に許可を取得する
神社やお寺では、撮影に制限がある場合があります。
撮影が可能な場所やルールについては、事前にウェブサイトや問い合わせ先で確認しましょう。
特に、特定の場所や特別な式典が行われる日には、撮影が禁止されていることもありますので、注意が必要です。
服装に注意する
神社やお寺は、厳かな場所であり、敬意を示すために適切な服装を心掛けるべきです。
明るい色や派手な柄の服装は避け、控えめで清潔感のある服装を選びましょう。
静かに行動する
神社やお寺では、静かに過ごすことが求められます。
他の参拝客や神職の方々への配慮を忘れず、騒がしくならないようにしましょう。
シャッター音や声量を抑えることも大切です。
また、状況を見てフラッシュを使用しない、ご祈祷の最中は撮影を控えるなど、周囲の方々に配慮して行動しましょう。
神聖な場所への配慮
神社やお寺には、神聖な場所や神棚があります。
これらの場所や祭壇には、触れたり物を置いたりしないようにしましょう。
撮影の際には、神職の指示に従い、指定された場所やスペースで行うようにしてください。
他の人々への配慮
神社やお寺は多くの人々が訪れる場所です。
撮影の際にはできる限り他の人が写り込まないように配慮した方がいいでしょう。
また、撮影に夢中になるあまり通行の妨げになってしまったり、周囲とトラブルを起こしてしまったりしないように注意が必要です。
七五三を自分で撮影するための事前準備
七五三の記念撮影を自分で撮影することを考えている方へ、事前準備のポイントをご紹介します。
素敵な思い出になるよう、以下の準備を整えましょう。
衣装の準備
最初にやるべきことは、子どもの衣装を準備することです。
七五三では和装が一般的ですが、洋装でも構いません。
最近では、手入れの必要がなく手軽に利用できるレンタル衣装が主流になっています。
レンタルを考える場合は、直前になると予約が埋まってしまうことがあるため、遅くとも2〜3か月前には予約することをお勧めします。
衣装を購入する場合でも、早めの行動が賢明です。
理想の衣装を見つけたいなら、できるだけ早く行動することが大切です。
子どもの衣装が決まったら、家族の衣装も順番に決めていきましょう。
ヘアメイク
七五三は、子どもも大人も特別な日。衣裳だけでなく、ヘアメイクにも気を配りたいですよね。
和装を選ぶ場合は、着付けも必要です。
美容院を予約する場合は、当日の動きも含めて所用時間も考慮しましょう。
着付けやヘアメイクができる方が身近にいれば、ご自宅で身支度するのも方法の一つです。
子どもの好みも取り入れながら、どんな髪型や髪飾りにするか、じっくり相談して決めるといいですね。
撮影場所の選定
撮影場所のルールは、神社やお寺によって異なりますが、中には本殿や特定の場所での撮影が禁止されていることもあります。
特に七五三シーズンは境内が混雑するため、通常は許可されている場所でも撮影が禁止されていることがありますので、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。
自宅の庭や和室などでリラックスした雰囲気で撮影するのも素敵ですし、公園など自然が豊かな場所で季節の美しい風景を背景にするのもおすすめです。
事前に下見をして、素敵な写真が撮れる場所を見つけましょう。
時間と天候の確認
撮影する日時と天候は重要な要素です。
予定を立てる際には、子供がリラックスして撮影に臨める時間帯を選ぶことが大切です。
また、天気予報を確認し、できる限り晴れた日に撮影できるように計画することも重要です。
予定が変更になった場合に備えて、柔軟に対応できるバックアッププランを考えておきましょう。
撮影の道具
撮影を始める際に必要なのは、まずカメラかスマートフォンです。
写真の品質を向上させるために、カメラの設定や撮影モードについて事前に調べておくことが大切です。
さらに、三脚やシャッターリモートなどのアクセサリーを使うと、より安定した撮影ができるでしょう。
撮影のアイデア
七五三の記念撮影は、伝統的な雰囲気を楽しむのも素敵ですが、真面目なポーズだけでなく、笑顔や自然な表情も大切にしたいですよね。
家族でポーズを練習したり、小道具を準備したり、インターネットでさまざまな撮影アイデアを探してみるのもおすすめです。
子供や家族の個性を表現する工夫をすると、より思い出深い写真になるでしょう。
歩き慣れた靴の準備
当日は撮影スポットへの移動などで歩き回ることになります。
慣れない足袋と草履で1日を過ごすのは、大人以上に子どもにとっては大変です。
着物を着ている子どもだけでなく、撮影をする大人も、歩き慣れた靴を用意しておきましょう。
基本は靴で過ごして、祈祷中や写真撮影の時だけ草履を着用するのも良いかもしれません。
ただし、マジックテープなどの張り付く素材は着物を傷めてしまう場合もありますので、着脱の際は注意してください。
七五三の記念写真の保存方法
自分で撮影した写真は、その貴重な瞬間をいつでも振り返るための宝物です。
ここでは、七五三の記念写真を保存する方法を解説します。
大切な記念写真は家族と共有することで、思い出をより特別なものにすることができます。
写真は時間が経つにつれて尊さを増すものですので、ぜひ大切に保管してください。
デジタル保存
写真をスマートフォンやパソコン、DVD、外付けハードドライブなどに移動し、データとして保存する人が増えています。
これにより、いつでもどこでも気軽に写真を見ることができます。
保存したデータを活用して、メールやSNSで写真を共有したり、年賀状を作ったりすることも可能です。
デジタル保存は便利な方法ですが、機器の故障やデータの劣化により、失われるリスクもあります。
そのため、定期的なバックアップが重要です。クラウドストレージサービス(Googleドライブ、Dropboxなど)を利用してバックアップを取ることを検討し、データの安全性を確保しましょう。
フォトアルバム
昔からの王道のスタイルであるアルバム作成は、今も人気の写真の保存方法です。
自分で写真をプリントして貼り付けたり、写真データを使ってフォトブックを作成することもできます。
時系列に沿って写真を配置したり、思い出のオフショットも加えることで、個性豊かな1冊を作り上げることができます。
作ったアルバムは日光や湿気から守るために、適切な場所に保管してください。
直射日光や高温多湿の場所は避けましょう。
フォトフレーム
写真を飾りたい方には、フォトフレームがおすすめです。
直接写真を飾ると、紫外線や湿気による変色や劣化のリスクがありますので、日光や湿気の多い場所は避けましょう。
紫外線をカットするタイプのフレームもありますので、選ぶ際にはそれも検討してみてください。
また、デジタルフォトフレームも人気です。デジタルフォトフレームでは、写真を印刷する必要がなく、スライドショー形式で写真を楽しむことができます。
中には音楽を再生できるものもあり、さらに楽しめます。
家族と共有
大切な写真は家族と共有したいと思う方も多いですよね。
写真をプリントして手軽なアルバムを作ったり、オンラインアルバムを使って共有することができます。
写真共有サービスやSNS、スマートフォンアプリなどを活用すると便利です。
家族や親しい友人に写真を贈ることで、思い出を共有し、喜びを分かち合うことができますよ。
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