喪中でも大丈夫！七五三のお参りとお祝い、年賀状や写真撮影のポイント｜着物ライフスタイル

2024年7月22日2024年9月26日

喪中でも七五三のお参りは可能？
お祝いの仕方、年賀状のマナー、写真撮影のポイントを詳しく解説。
家族の思い出を大切にしつつ、伝統行事を楽しむための情報満載です。

喪中と忌中の違いと故人との関係

七五三の時期に喪中や忌中の場合、どのように対応すべきか悩む方も多いでしょう。
喪中と忌中の違いや、それぞれの期間における故人との関係を理解することで、適切な対応ができるようになります。
本記事では、喪中と忌中の定義や具体的な対応方法について詳しく解説します。

喪中とは

喪中は、故人を偲び、哀悼の意を示す期間です。
一般的に、親しい親族（両親、配偶者、子どもなど）が亡くなった場合に設けられ、1年間を喪中とすることが多いです。
この期間中は、派手な祝い事や公の場での祝い事を控えることが一般的です。

忌中とは

忌中は、故人が亡くなった後の一定期間（一般的には49日間）を指し、特に慎むべき期間です。
この期間中は、神社への参拝を避けることが推奨され、家庭内でも特別な配慮が求められます。
忌中が明けると、喪中として引き続き哀悼の意を示すことが多いです。
忌中は特に慎むべき期間とされており、神社への参拝は避けることが推奨されています。
これは、神社が忌中の参拝者を不浄とみなすためです。
そのため、忌中が明けるまでは神社への参拝は控え、お寺や自宅での祈りやお祝いを行うことを検討しましょう。

故人との関係

喪中や忌中の期間は、故人との関係性によっても異なります。
近親者であればあるほど、長い期間喪に服すことが一般的です。
故人との関係による一般的な喪中の期間は以下の通りです。

	忌中（きちゅう）	喪中（もちゅう）
親	４９日	１年
配偶者
子供
兄弟姉妹
祖父母		６ヶ月から１年

これらの期間は一般的な目安であり、地域や家庭の慣習、宗教的な背景によって異なる場合があります。
また、現代の生活スタイルに合わせて、忌中や喪中の過ごし方も柔軟に対応されることが多くなっています。

喪中や忌中での七五三のお参り

お参りの時期やタイミングの選び方

喪中の期間中は、伝統的にお祝い事を控えることが一般的です。
しかし、七五三のお参りは子どもの成長を祝う重要な行事ですので、前撮りや後撮りを検討することができます。
例えば、喪中に入る前や、喪中が明けた後にお参りを行うことで、周囲への配慮をしながら七五三を祝うことができます。

喪中での七五三のお祝い方法

家族でのお祝いの仕方

喪中の期間中でも、家族で七五三をお祝いすることは可能です。
ただし、派手な宴会や大規模なパーティーは控え、家族だけで静かに祝うのが一般的です。

派手さを控えたお祝いのアイデア

ささやかな食事会
家族だけで集まり、ささやかな食事会を開くことで、子どもの成長を祝います。
手作りの飾り付け
家の中を手作りの飾り付けで装飾し、温かみのある雰囲気を作ります。

心を込めたお祝いメッセージ

喪中でも、家族や親戚に向けたお祝いのメッセージを伝えることは大切です。
感謝の気持ちを込めた手紙やカードを用意し、子どもの成長を祝う言葉を添えると良いでしょう。

年賀状の書き方と送るタイミング

喪中での年賀状の基本マナー

喪中の場合、年賀状の代わりに「喪中はがき」を送ります。
これは、年末の11月から12月初旬にかけて送るのが一般的です。
「新年のご挨拶を控えさせていただきます」といった表現で、年賀状を控える旨を伝えます。

七五三を祝うメッセージの書き方

喪中でも七五三のお祝いを伝えたい場合は、慎重な言葉選びが求められます。

お祝いの控えめな表現
「ささやかながら」「心ばかりの」といった控えめな表現を使います。
感謝の言葉
「おかげさまで、無事に七五三を迎えることができました」といった表現が適しています。
明るい未来を願う
「これからも健やかな成長を見守っていただければ幸いです」などの表現が良いでしょう。

年賀状の具体的な例文

例文1: 拝啓
今年も残すところわずかとなりました。
昨年〇月に〇〇が永眠いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきます。
おかげさまで、〇〇は無事に七五三を迎えることができました。
これも皆様の温かいご支援の賜物と心より感謝しております。
今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
例文2: 謹啓
寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、昨年〇月に〇〇が永眠いたしましたため、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
ご多忙中、心温まるお祝いを頂戴し、無事に七五三を迎えることができましたことを、深く感謝申し上げます。
これからも健やかな成長を見守っていただければ幸いです。
何卒ご自愛のほどお祈り申し上げます。
謹白

七五三の写真撮影のポイント

撮影のタイミング

喪中の期間を避けて、前撮りや後撮りを検討しましょう。
七五三シーズンの前後に撮影することで、周囲への配慮をしつつ、家族の大切な思い出を残すことができます。

撮影場所の選び方

自宅や庭での撮影
自宅や庭での撮影は、家族だけのリラックスした雰囲気の中で行えます。
自然光を活かして、柔らかい雰囲気の写真を撮ることができます。
静かな神社や公園
人が少ない時間帯や場所を選ぶことで、周囲に配慮しながら撮影ができます。
早朝や夕方など、柔らかい光が差し込む時間帯もおすすめです。

衣装と小物の工夫

シンプルで控えめな衣装
喪中であることを考慮し、シンプルで控えめな衣装を選びましょう。
色味を抑えた着物やスーツであれば、上品な印象を与えます。
家族の思い出の品を活用
家族の絆を感じられるアイテムや思い出の品を撮影に取り入れると、より感慨深い写真になります。
祖父母から受け継いだ小物なども良いでしょう。

写真の構図とポーズ

自然な家族の姿を捉える
家族全員で自然な笑顔や仕草を撮影することで、温かみのある写真になります。
お子さんが遊んでいる様子や、親子のふれあいのシーンを意識しましょう。
記念撮影のポーズ
正面を向いた伝統的なポーズも良いですが、親子で手をつないだり、見つめ合ったりするポーズも素敵です。

プロカメラマンの活用

プロカメラマンに依頼することで、喪中の配慮をした上で、素敵な写真を撮影してもらえます。
事前に喪中である旨を伝え、配慮をお願いすることが重要です。

写真の加工とアルバム作り

シンプルなデザインで仕上げる
写真の加工やアルバムのデザインも、シンプルで上品なものを選びましょう。
白黒やセピア調の写真も、落ち着いた印象を与えます。　
メッセージを添える
写真に家族からのメッセージを添えることで、より心に残るアルバムが完成します。
手書きのメッセージを入れると、温かみが増します。